数奇な運命を辿った希少な馬

最強馬の1頭でもあるビワハヤヒデが歴史を築いている中で、この馬を押さえて見事にレース勝利を飾ったのがエルウェーウィンです。

カーリアンの子供として、外国産馬であるこの馬は、クラシックの激戦区においてナリタタイシン、ウイニングチケット、ビワハヤヒデの3強馬が火花を散らしあっている中、この馬は脚に爆弾を抱え春の開催を断念せざるを得ませんでした。自身の復帰戦となるトパーズステークスでは、復帰戦としてはまずまずの2着という好結果で、迎えた有馬記念にエントリーしますが、トウカイテイオーの前に大敗を喫してしまう結果となります。

この馬の勝ち星は全く見ることもなくなってしまいますが、過去のレース実績からそこそこの人気馬に推されます。しかし、レースでは上位圏内を外すことも多くなり、実績も翳りが見え始めてきました。惨敗続きから、とうとう人気馬に推されなくなったこの馬は、忘れ去られた実績馬としてレースをこなしていました。

7歳の高齢馬で臨んだアルゼンチン共和国杯では、自身の久々となる勝ち星を得ることになります。朝日杯を制したときの南井騎手とのコンビや、比較的軽量のハンデがレースで功を奏したといえ、忘れ去られた実績馬の活躍に競馬ファンも驚きを隠せません。

この勝利は実に4年近く空いたもので、記録にも残る結果となりました。歴史に名を刻むビワハヤヒデに勝ったこの馬は、後に数奇な運命を辿った希少な馬といえます。

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